公開日 2023年01月12日
更新日 2023年07月01日
これからホームページを作るときにWordPressで作りたいと考えている方もたくさんいると思います。
ただし、なんとなくWordPressで作りたいとか、知人・友人に勧められたからとか、そういう形でWordPressでサイトを作るのは問題があります。少なくない方が、「サイトが壊れてどうしたらよいかわからない」「100万円でつくったのに1年で使えなくなった・・・」「サイトを作ってくれたクリエーターがいなくなったから、どうしたらよいかわからない」などM's Createに相談をいただきます。
今回は、複数回シリーズでWordPressを利用する前に知っておくべきことをまとめていきたいと思います。
これは単純なメリット・デメリットとしてではなく、これからサイトを持つあなたが持つべき必要な認識として抜け落ちていると思われるものをまとめています。10年間ウェブ制作にかかわった経験則も含まれる内容ですので、当事務所で実際にあった内容も含めていますことをご了承ください。レアケースも含みます。
初期導入費は軽くても、メンテナンスを依頼すると安くない料金がかかるのがWordPress!
WordPressは、日本のCMS(コンテンツマネジメントシステム)市場で80%以上のシェアがあります。皆さんから支持されている理由として、「無料で使える」「どんなサーバーでも使える」「インストールが簡単」などありますが、サイトを公開した後はずっとメンテナンスが必要になります。
つまり、Wordpressは初期費用は比較的小額で済みますが、メンテナンスが非常に難しく、誤った操作をするとサイトが破損し最悪復旧できなくなるリスクも負うことになります。
そのリスクを回避するためには、制作会社やクリエーターにお願いし、それなりの料金を毎月支払う必要がでてきます。ここがあまり知られていない事だと思います。もし、メンテナンスを自分で行う場合は、知識を身に着け、失敗を繰り返しながら実際に作業方法も身につけることになるでしょう。
メンテナンスをしないという選択でランディングコストをゼロにすることは可能ですが、それはとても危険なことです!
ランディングコストをかけたくないという理由で、メンテナンスを放置すると、WordPressの脆弱性の改善もできず、ハッキングや改ざんのリスクを高めます。サイトが壊れたり、サイトを失って初めて後悔をする方も少なくありません。
100ページ、500ページと努力して更新したサイトがなくなる事は、財産を失う事と同義になります。この様なことにならないために、メンテナンスは必ず行ってくださいね。さらに深堀りをしていきます。
目次
サイト制作後は、保守費などランディングコストをかけたくないと思っていませんか?
できるだけ、保守費などのランディングコストはかけたくないというお話はよく聞きますし、私も常々そう思います。ウェブ制作者であれば必須のソフトウエアに毎月6,000円以上支払いますが、〇〇税と揶揄することも間々ありますし、オフィスシリーズ常にお金を支払い続ける仕組みになっていて全体からすると大きな額を支払う形になっています。
重い税金のような気持ちになってしまいがちですが、CMS特にWordPressでは「ランディングコスト」をかけたくないからと言って保守しないという選択肢は取るべきではないと思います。
別途詳細は書いていきますが、Google検索すると壊れたサイトが沢山表示されます。そこで表示されるサイトはこのようなものになります。エラーが表示され、見るも無残な姿のホームページが何百と表示されます。まだ、サイトが表示される分、管理画面に入れるのでエラーを消したり、復旧することができる要素が残っているのが救いです。しかし、せっかく高額を出して作ったサイトがこのような形になってしまうのは、制作者も含め、サイトを持っている方なら悲しく、悔しい思いになるのではないかと思います。
WordPressのメリットとされる情報の多さは、実はデメリットと言えるかもしれない
ランディングコストかけたくないので、自分や社員・スタッフで何とかしようと、サイトで検索し書いてあることを実行してしまう。全く専門知識がない状態で行動することで、壊れる原因になってしまう事もあります。
2005年からWordPressの歴史は続いています。約20年もの情報がネット上にはあふれています。そのサイトに書いてあることは、あなたの利用しているWordPressのバージョンでも使える内容ですか?この見極めが盲点になります。いま、調べたホームページに書いてあるPHPのコードは非推奨になっていませんか?適当にコピペして動いたからOKというものではありません。
つまり、あなたが調べて見ているサイトの情報を、いま利用して大丈夫なのか判断できるかどうかなんです。
少なくとも、WordPressにおいては、知識のない人が『調べれば何とかなる』という考え方は持たない方が良いです。まずは、最寄りの専門家に聞いてみるという事にしてみてください。
WordPress保守作業は自分でするか、専門家に任せるか
ランディングコストをかけない方法は、自分でメンテナンス方法を学び身につけるという方法しかありません。知識と経験を積むためにそれなりの時間と失敗を繰り返していくことになります。そのような時間を使い身につけるのか、専門家に任せるのかどちらが良いかは、それぞれの判断になると思います。
WordPressでメンテナンスが必要なものは?
WordPressで主にメンテナンスが必要になるものは主に下記の5つになります。WordPressの管理画面からバージョンアップ可能なものと、サーバーの管理画面からバージョンアップするPHPや、MYSQLの管理画面から行う、データーベースなど複数あり、それぞれ更新するときには細心の注意が必要です。
当事務所の超ご当地グルメでは、WordPress本体が10回、プラグイン’(翻訳は含めない)で70回の計80回の更新(アップデート)の通知がありました(2020年10月)。ここに、テーマ(デザイン)やデーターベース、PHPなどのバージョンアップなどを含めると100回以上になる計算になります。これくらい頻繁にアップデート通知があると、いつメンテナンスをするのかタイミングも考える必要があります。またアップデートは、プラグインを多く導入すればするほど数が増えていくので注意してください。
- WordPress本体
- プラグイン・翻訳
- テーマ(デザイン)
- データーベース(MYSQL)
- PHP(サーバー)
WordPressのアップデートは、「脆弱性対策」「不具合の解消」「機能追加」などが行われている
WordPressを導入すると毎月の様に、プラグインやWordPress本体のアップデート通知がやってくることになります。
その内容は主に、
- 脆弱性対策
- 不具合の解消
- 機能追加
です。
バージョンアップをしない事で放置していると
- ハッキング
- ページの改竄
- 乗っ取り
- サイトの破損
- ウイルス感染
様々なリスクを負う事になります。
そのような、リスク回避を行うためにWordPressやプラグイン、その他、PHPなどを最新の状況にしておくことも重要になります。WordPressが壊れてしまえば、機会の損失につながり、最悪営業的財産を失う事になります。バージョンアップ、メンテナンス作業を適切な方法で、定期的に行いサイト保守することが求められます。
メンテナンスにランディングコストをかけたくなければ、WordPressやCMSは辞めた方がいい?!
WordPressをはじめとするCMSは、常にメンテナンスが必要となり、お金と時間、または作業が必要になります。安全なサイト運用には、何度も繰り返しになりますが、定期的なメンテナンスが必要です。使われているPHPや、データーベースはもとより、WordPress自身もバージョンアップも安全なサイト運用には必要な状況です。
さらに言えば、WordPressとは全く関係ない、Google Chromeやeageなどのウェブブラウザもバージョンアップしています。ときとして、これらのような外部要因に対しても対応していく場合がある事には注意してください。
けれども、どうしてもランディングコストをかけたくない、メンテナンスにお金をかけたくないのであれば、WordPressを使わない選択をする方が良いでしょう。WordPressを使わなくても自分で更新できる仕組みはたくさんあります。しかし、毎月の利用料として一定の費用は支払う必要が出てくるので、全くランディングコストをかけないという事はできません。
ホームページという営業資産を育て、お問い合わせや商品購入に結び付けられるようにするためにも
「じゃあWordPressのメンテナンス費用はどれくらいかかるのか?」については、別途紹介していきますが、ホームページという資産を守り、24時間働く営業マンとしてお問い合わせや商品の購入をもらうという目的を達成するためにもサイトのメンテナンスという部分にも意識を向ける必要が出てきます。
昨今SNSマーケティングが主流と言われていますが、ウェブサイトはあなたの会社の情報を体系的にまとめ、情報を発信できるという特徴があります。SNSとウェブサイトを連携的に活用することで売上にも貢献するものとなります。
そのためにも、WordPressを利用する場合には、今回の誰も知教えてくれないシリーズを確認していただけたらと思います。